みんなの1票で日本を動かす。

当日の実施内容


選挙や国会の仕組みについても説明しました

「これからの「私たち」の話をしよう~拓大生が選挙について思うこと~」で採択された甲斐ゼミナールが、8月31日、前橋育英高等学校で出前授業を行いました。この活動は、 「18歳の選挙権」が衆議院で可決されたこと受け、「高校生へ選挙制度の仕組みをロールプレイ形式で楽しく、分かりやすく伝え、選挙への意識向上を図る」ことを目的に実施しました。
代表の酒井さんから、選挙や国会の仕組み、若い人の投票率が低く、政治への関心が低い日本の現状を説明後、いよいよ出前授業のメインである「模擬選挙」がスタートしました。


模擬選挙のルールについて説明


20代の投票率によって選挙結果が変わり、政権を担う政党も変わる

有権者(生徒)は、3区に分かれて場所を移動。2つの政党の立候補者(学生)は、ボードを使って自らの政策を熱弁。
政策を聞いた有権者は、慎重に検討して投票を行いました。
投票後は、今回の模擬授業のように20代の投票率が100%の場合と、現在の日本と同じ30%の場合を比較。20代の投票率が上がることで、当選する立候補者や人数、政権を担う政党が変わることもあると説明しました。
授業の最後に、「みんなが積極的に選挙に行くことによって小さな一票がとても大きな力を持つことになります。自分の
生活環境を改善するために、一票投じるという行為で政治に参加することになるのです。いよいよ選挙権が18歳に引き下げられました。次の選挙は必ず投票に行きましょう!」と熱いメッセージで締めくくりました。今後は、他の高校での出前授業も検討中。甲斐ゼミナールの「日本の未来」への活動はまだまだ続きます。


模擬選挙の様子


真剣なまなざしで資料を見つめる有権者(生徒)

自らの政策を熱く語る立候補者(拓大生)


立候補者全員が自らの政策を伝える手作りのメッセージボード


協力先インタビュー

前橋育英高等学校 3年1組
3年担任 青梅希美先生

高校生と大人や社会の懸け橋に
なってほしい。

拓殖大学とのきっかけ

本校の卒業生の酒井さんからの連絡がきっかけです。
今3年生のクラスの担任をしているのですが、これから大学受験に向かう中で、社会に少しでも関心をもってもらいたいと思い、学級日誌で毎日社会的に関心のあるニュースについて生徒たちに自分の意見を書いてもらっています。
その中には選挙の話も話題になっていましたので、いいタイミングで出前授業のお話をいただきました。選挙について考えてもらういいきっかけになると思い、お願いすることにしました。

学生の印象

卒業生から今回の企画のようなゼミ単位での活動の提案があったのは初めてです。
学生さんが主体性をもって行動している感じがすごく伝わってきます。

今後の期待

大学生って高校生からすると、すぐ上のお兄さん、お姉さんのイメージです。
年は近いですが、学びの部分では大学と高校は大きく違います。
高校生の時は教科書の上でしか学べないものが、大学ではより深く、自分の生活に結びついた形で学べる。このような経験ができるのが大学生の魅力だと感じています。
今日のような活動を通して、大学で学ぶ意義とか日頃の学びの様子などを伝えていただき、高校生と大学、社会との
懸け橋になってもらいたいと考えています。


酒井さんインタビュー

国際学部 国際学科 2年
酒井 翠

若い私たちだからこそ
できることがある。

活動のきっかけ

きっかけは、ゼミ生の友人と「18才に選挙権が下がる」というのを
知って、「これは高校生や若い世代に選挙について教えられるのではないか」と話が盛り上がりました。
ただ、二人だと限界があるので、他のゼミ生に相談をしました。「もし興味があったりしたら一緒にやってほしい」と
伝えたら、快く参加してくれました。

準備で苦労した点

当初のスケジュール通りにはなかなか進まず、昨夜ギリギリまでみんなで準備とリハーサルを繰り返しました。
ゼミ生は全部で15人ですが、15人全員と情報共有するのがすごく大変でした。
最初はどうしても少人数で進めてしまうことが多くて、皆で取り組む形になっていませんでした。
みんなでしっかり打ち合わせをすることで、プレゼンや今日の出前授業などチーム一丸となって取り組むことができました。

母校に戻ってきた感想

自分の母校で活動ができてすごくうれしかったです。
大学に入ってから一回も訪問してなかったのですが、私のことを覚えてくださっている先生や「出前授業見たかった」と
言ってくださった先生もいて感激しました。
高校時代の同級生も2人、東京と新潟から見に来てくれて、仲間の大切さをあらためて感じました。

今後の活動

今日授業を行ったクラスに事後アンケート調査をお願いしたいと考えています。
校長先生に、「ぜひ続けてほしい」とうれしいお言葉をいただいたので、アンケートでの感想や修正点を生かして、
継続して活動していければと考えています。
ゼミ生の母校を巡るのもおもしろいかな、と考えています。