2016年度第7回学生チャレンジ企画,大学の活性化、社会や地域貢献、国際交流、ボランティアなど、学生の取り組みを大学が応援し、サポートする制度です。

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SNSに気をつけよう ~ロール・プレイングで学ぶモラル・リテラシー~

守山3年ゼミナール 代表:望月 崇暉(政経学部 法律政治学科 3年)

目的

 スマートフォンやインターネット環境が普及したことにより、これらを利用した様々な犯罪が問題になっている。その犯罪のターゲットになっているのが、多くは危険性を察知して注意することのできない小・中・高校生である。実際、SNSなどコミュニティ・サイトが発達するにつれて、多くの少年、少女がこのようなコミュニティ・サイトを利用するようになっている状況で、最近のニュースなどを見ても、被害者になったり加害者になったりして犯罪に巻き込まれるケースが後を絶たない。
 私たち守山ゼミメンバーは刑法、犯罪学、少年法などを学ぶ機会が多くあり、これらの学習や研究の経験や知識を活かして、少年、少女たちに今一番身近で起こりうるコミュニティ・サイトの犯罪の防止を彼らに伝えたいと考えている。実際の学校の教室の場でロール・プレイングやクイズなどを活用して、SNSなどコミュニティ・サイトの正しい使い方、つまり情報モラル・リテラシーや犯罪や被害に巻き込まれないようにする方法を具体的に伝えることを目的とする。

(1)計画の概要
 拓殖大学八王子キャンパスの地元である八王子市内の小学校、中学校を2校程度選択し、相手の学校の協力を得ながら、これらの学校で授業の一環としてSNSの情報モラル・リテラシーの教育、被害予防、非行予防の活動をゼミ生の研究発表、ロール・プレイング、クイズ、ゲームなどを通じて行う。学校の選択については、東京都や警視庁の助言や協力を受ける。
 実際の授業では、年齢の近い大学生の立場を利用して、生徒とクイズやゲームなどを一緒に楽しみながら、自然とSNSの正しい使い方やそれに対する警戒心を養うことをめざす。

(2)手順と手法
 まず、実施する学校を探す必要がある。このためには、これまでのゼミ活動で縁のある東京都治安対策本部や警視庁生活安全総務課の方々に相談して、実施可能な学校に交渉してもらうことにしている。
そして、実施校が決定されたのち、実際に次のような項目を学校で行う。
① 事前のアンケート実施:インターネットの使用状況などを把握するため
② 作成した講義資料による解説:アンケートを元に資料を作成しまとめる
③ パワーポイントによる説明
④ ロール・プレイングとクイズやゲームの実施:SNSでのトラブルの回避をロール・プレイングで説明しながら身近な犯罪について知ってもらう
 上記を元に理解度を測るためにクイズやゲームを行う
⑤ 生徒たちとの議論:① ② ③ ④を元に生徒たちと共に話し合う

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期待される成果

 最近の事件をみても、子どもたちが加害者として、あるいは被害者としてネットを通じて事件に巻き込まれている深刻な状況がある。たとえば、ネットを通じて知り合った27歳大学院生が12歳の女子をトイレで買春した事件、35歳会社員が14歳少女を2日間連れまわした事件、LINEのID交換掲示板で派遣社員が女子中学生に裸の画像を送らせた事件など、SNSなどの危険性はかなり現実的になっており、どの子どもも被害に合う可能性が高い。また学校の仲間同士では広島の事件のように、LINEを通じたいじめ、殺害事件も発生した。このように、ネットを利用している間に、いつのまにか被害者にも加害者にもなる恐れがある。
 これまで子どもの犯罪や非行、被害の予防は家庭で行うのが一般的であったが、ネット犯罪の問題は、そもそも保護者自身が十分理解しておらず、したがって、家庭の役割を期待できないし、学校の先生が専門的に研究しているわけではなく、こちらも難しい。

 そこで、学校の教室の中で、日頃ネット、とくにSNSを頻繁に利用する私たち学生が行うロール・プレイング、ゲーム、クイズを通じて、インターネットやスマホでSNSの利用方法にどのように注意し、どのようなことをしてはいけないのかを視覚的に学ぶことができ、たんに理論だけではなく、実際の場面をしかも年齢に近い大学生が示すことによって、生徒たちの警戒心を育てることができると考える。

企画のポイント
利用者の低年齢化に伴い、犯罪も増えてきているSNS。小中学校に正しい利用方法をロール・プレイングでより分かりやすく伝えることが企画の特徴。

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実施期間

平成28年7月1日~平成28年9月30日


① 7月中に、メンバーの間で発表内容やロール・プレイングの脚本や演技、さらにはクイズやゲームの内容、アンケートの実施方法について議論し、それらを作成したのち、練習や準備を行う。
② 7月中に東京都庁や警視庁と相談して、その協力や助言を受けて、活動が実施できる学校を選定する。
③ 7月中に活動を実施する学校側と協議して、実施時期を決定する。現在のところ、文京区内学校のうちで中学1校、高校1校と交渉中。
④ 9月中に実際に実施校で、こちらが予定したSNS研修活動を行う。
⑤ SNS研修活動を全て終了したのち、メンバーで総括を行い、活動の成果をまとめ、実績報告の準備を行う。

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企画経費

奨励金利用額 190,000円

(1)ネット犯罪に関する図書一式 20,000円
(2)パンフレット印刷・製本費 15,000円
(3)プロジェクター等備品購入費 113,000円
(4)交通費・通信運搬費 42,000円

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メンバー一覧

氏名 学部 学年
田島 知明 政経学部 3年
濱松 直也 政経学部 3年
文 志元 政経学部 3年
石附 恵美 政経学部 3年
糸井 雄哉 政経学部 3年
稲川 皐樹 政経学部 3年
上田 滉起 政経学部 3年
越阪 部厚 政経学部 3年
菊池 七海 政経学部 3年
小菅 大輔 政経学部 3年
氏名 学部 学年
小柳 あずさ 政経学部 3年
日色 渚 政経学部 3年
保坂 友之 政経学部 3年
望月 崇暉 政経学部 3年
渡辺 純平 政経学部 3年
渡邊 由規 政経学部 3年
大﨑 将悟 政経学部 3年
檜山 修也 政経学部 3年
松﨑 聡 政経学部 3年
金子 晶 政経学部 3年

採用ポイント
誰にでも起こりうるSNS犯罪に着眼した点が良い。SNSについては小・中・高のみならず大学生も含め大きな問題である。自分達もしっかりとした知識を得ることが出来、その成果や活動に期待したい。