先輩から学ぶ、
海外で働くということ
- 団体名 甲斐ゼミナール
- 代表者 国際学部 国際学科 3年 佐藤 幸人
- 参加メンバー人数 17名
平成30年5月23日~10月24日 | |
5月23日 | 八王子国際キャンパスでの企画会議 学生向けのアンケート作成 |
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5月24日 ~6月6日 | 八王子国際キャンパスでアンケート調査を実施・集計 |
5月30日 | 正しいメール・手紙の書き方講座実施 |
6月9日〜 | 先輩方への連絡の開始 |
6月13日 | 八王子国際キャンパスでの企画会議・進捗確認(以後毎週水曜日) |
7月12日 | 内藤俊輔さんに取材 |
8月25・26日 | 八王子国際キャンパスでのオープンキャンパスに参加 |
10月18・19日 | 紅陵祭での展示の準備 |
10月21日 | 紅陵祭での展示 |
10月24日 | 国際学部の授業、国際学入門での発表 |
拓殖大学出身の、世界で活躍されている卒業生の方々が多くいることは事実である。しかしながら、先輩方がどのような国・分野で活躍し、どのような経緯で現在に至るのかを知らない学生が多くいることも事実である。また、漠然とした海外で働くことへの憧れを抱いている学生もいる。甲斐ゼミナールでは、定期的に先輩方にお越しいただき、自らの体験や在学中のアドバイスなどを聞く機会が多くある。それらの経験から、拓殖大学の先輩方の話を当ゼミや国際学部に限らず、在学生や高校生に伝えることで、学生の将来の選択肢を増やすことや、高い意識を持ち充実した学生生活を送ることに繋がるのではないかと考えた。そして、学生が抱えていた漠然とした憧れや、不明確な目標を、より身近で現実的なものへ変化させることを目標に、当企画に取り組んだ。
当企画を始めるにあたり、学生の海外で働くことに対する意識調査が必要だと感じ、学生を対象にアンケートをおこなった。363名の学生が回答し、海外で働きたい・海外で働くことに興味があると回答した学生は、全体の83%にのぼった。一方、海外で働くまでの過程について知っていると回答した学生は、全体の12%だった。しかしながら、83%の学生が、具体的な事例を知りたいと回答し、多くの学生が海外で働く先輩について知りたいと考えていることがわかった。
先輩方への取材はメールが中心となるため、甲斐教授の指導のもと正しいメール・手紙の書き方講座を実施した。取材は、担当を決めそれぞれの進捗状況を確認しながら行った。聞きたい内容を明確にするため、質問内容を決め、統一をした。質問事項には、学生アンケート内の、学生からの質問を加えた。先輩方には、質問の回答の他に、職場環境などがわかる写真の提供をお願いした。7月まで日本に滞在していた内藤俊輔さんには、スケジュールを合わせ、直接取材した。
冊子制作は、PowerPointとIllustratorを使用し、読む人の興味を引くために、色鮮やかな写真を多く使用し、構成を簡単なものにして手に取りやすいものにした。
オープンキャンパスでは、国際学部の就職活動相談ブースを借りて活動した。事前に調べた国際学部の学生の就職状況や就職先などの情報や、参加メンバーの就職活動の状況の説明の他に、国際学部や拓殖大学、学生生活に関する高校生たちの疑問に自由に答える在学生との交流の場を設けた。また当ゼミには、様々な留学制度に参加した学生が所属しているため、留学についての説明の場を作り高校生がブースに入りやすい環境を作った。加えて、学内で制作した冊子を配布して、ブース内で先輩方や学生チャレンジ企画の紹介・説明をした。国際学部に訪れた多くの学生に冊子を配布し、説明することが出来た。
国際学入門の授業では、学生チャレンジの成果発表という形でのプレゼンテーションを行った。学生チャレンジ企画についての説明とともに、取材した先輩方の情報や、背景にある情報を説明した。事前アンケートに答えていた学生が大半だったため、多くの学生が集中して聞いていた。終了後には、授業の感想として学生からのフィードバックもあった。
活動の成果として、多くの学生と高校生に学生チャレンジ企画と海外で活躍する先輩方の情報を広めることが出来た。
今回の企画で実感したことは、集団での活動の難しさだ。スケジュール管理や予算の管理など、集団で企画を進めるためには必要不可欠なことが多くあるが、当初の予定通り進まないことが多くあった。スケジュール管理では、それぞれの参加学生の予定がなかなか合わず、週に15分ほどのわずかな時間と、SNS等を使った話し合いしかできない時期が続いた。直接話し合える時間が限られていたため、冊子制作のイメージの共有や、作業の分担に大変苦労した。また、それぞれの参加学生の進捗状況も異なるため、細かな確認が必要とされた。先輩方に取材した際も、企画内容の説明や協力のお願いに多くの時間がかかった。また先輩方それぞれで質問事項への返答までの期間も異なり、所属する団体や企業への許可を取る必要があったため、予定通りに進まないことが多々あった。加えて、冊子制作の費用も、見積時の価格より高くなってしまうなど、企画を通して、当初の想定通りに進まなかった。しかしながら、上記のような想定外のことが起こった際に、臨機応変に対処することが出来たため、結果として当初の目的を達成できたと考える。
反省点としては、当初企画していた、高校での出張授業ができなかったことが挙げられる。要因としては、インタビューや写真の掲載許可に想定より多くの時間がかかり、冊子の完成時期が大幅に遅れてしまったことや、協力校と繋がりを持つ一人の学生に担当させたまま、夏季休暇期間に入ってしまい進捗状況の確認が滞ってしまったことが考えられる。出張授業の代わりとして、オープンキャンパスと国際学入門でのプレゼンテーションを意欲的に行った。オープンキャンパスでは、より多くの来校者に説明するために、就職課と協力し、多くのコンテンツを用意することで、来校者が足を運びやすいブースづくりに尽力した。その結果、国際学部を訪れたほとんどの来校者に冊子を配布し、学生チャレンジ企画や当企画について説明することが出来た。また、国際学入門でのプレゼンテーションでは、事前のアンケートを基に、学生が知りたい情報・興味のある内容を意識して、学生チャレンジ企画や当企画についての発表を行った。学生からのフィードバックでは、当企画の目的にあった感想を書いていた。これらの活動は、拓殖大学や国際学部のPRや大学内の活性化に繋がったと確信している。
これからの活動では、それぞれの参加学生の出身校に冊子を送ることを考えている。また、冊子の内容は時間が経っても劣化しないため、次回以降のオープンキャンパスでも配布し説明することが可能である。また、海外で働く先輩に限らず、様々な分野で活躍されている先輩についても知りたいという意見も多くあったため、これからの活動の参考にしたい。
- 支出総額 209,812円
- 活動資金 150,000円
項 目 | 小 計 | |
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冊子印刷費 | 2,000部印刷 株式会社ラクスルを利用 | 150,000円 |
合 計 | 150,000円 |
冊子印刷費 | 株式会社ラクスル(予算超過分) | 59,812円 |
合 計 | 59,812円 |