デザインで、地域コミュニティ活性化へ。
採用団体CDS(工学部・工藤研究室+国際学部・徳永ゼミ)
企画名称館ヶ丘団地新設の地域食堂「たてキッチンさくら」を支援するデザインプロジェクト
対象活動「たてキッチンさくら」壁面ボード制作
参加人数工藤研究室 2名
館ヶ丘団地新設の地域食堂「たてキッチンさくら」を支援するデザインプロジェクトで採択された工学部工藤研究室のメンバーが、八王子国際キャンパスで、「たてキッチンさくら」壁面ボード制作の活動を行いました。
この活動は、高齢化が進む団地内に開店する地域食堂をデザイン面で支援し、地域コミュニティを活性化させることを目的に行っています。
この日は、八王子国際キャンパス内の作業場で、食堂の壁面に施工するボードの制作を行いました。
「たてキッチンさくら」壁面ボード
開設に向けてのワークショップに2回参加。
住民の方々の「様々な年代の人が交流できる場所」という意見を伺い、コミュニケーションのツールとしても活用できる、黒板ボードと棚を設置することに決定。
黒板ボード(入口から向かって壁面左側を予定)
木材に、マグネットが付くようにマグネットペイントを塗り、その上から黒板用のペンキを塗って乾燥。この行程を3回繰り返し、ボードの基礎を制作しました。黒板用のペンキは、黒板色のグリーンの他に、さくらをイメージしたピンクや青空をイメージした水色で制作。
完成後のボードは、メニューを書いたり、子どもたちが絵を描いたり、拓大生による四季折々のチョークアートで彩る予定です。
将来、お年寄りや子どもでも簡単に作れるように、材料はどこにでも市販されているものを使用しました。
棚(入口から向かって壁面右側を予定)
地域の方々のいろいろな作品を展示できるように可動式を採用。
材料の選定など、メンバーで話し合いながら制作。
共同で活動している国際学部 徳永ゼミナールのメンバーは、「未来の館ヶ丘団地のイメージを描こう」などのワークショップを企画中。
コミュニケーションするためのデザインは工学部、実際のコミュニケーション機会をつくるのは国際学部と、それぞれの得意分野を活かして活動を行っています。壁面ボード制作でチャレンジを進めたCDS。10年後、20年後を見据えた「たてキッチンさくら」デザイン支援はまだまだ続きます。
たてキッチン“さくら”団地応援隊
代表 水谷 徳子氏
協力先からみた活動の印象
地域食堂開設に向けたワークショップにたくさんの学生さんに来ていただき、私たちが目指す「人と人・心と心をつなぐ」食堂に共感していただきうれしく思います。学生さんには、いろいろなアイデアを出していただくだけでなく、話し合いをリードしてまとめてもらったり、壁面ボードを制作してもらったり、私たちがなかなかできない部分をお手伝いしていいただき感謝しています。
今後への期待
“食”を通じた地域づくりはまだはじまったばかりです。
これからも、学生さんと一緒に地域コミュニティ作りにチャレンジしていければと考えています。
工学部 デザイン学科 4年 工藤研究室
代表 松本 真依
活動を始めたきっかけ
地域食堂開設のためのワークショップに参加したことがきっかけです。
参加した際に、「ただご飯を食べにくるだけの食堂ではなくて、お年寄りやママさん、子どもなどたくさんの人が集まりコミュニケーションができる場所にしたい」というみなさんの構想をうかがい、私たちがお手伝いできる部分があるのではないかと考えました。
今までの活動を振り返って
これまでの活動でメンバーからいろいろな提案が出ました。
制作が難しい提案も多かったので、現実と理想のギャップを埋めるのに苦労しましたが、水谷さんや団地応援隊のみなさんに提案した際に「楽しみ!」という一言をいただけたことが一番うれしかったです。
今後の活動の抱負
工学部と国際学部の連携をより強めて、ひとつになって活動していきたいと考えています。壁が施工されて、食堂がオープンした後も拓殖大学と館ヶ丘団地のつながりが継続していけるようにがんばっていきたいと思います。