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茂木ゼミナール「餅」プロジェクト2018モンゴル (#MMP2018)

#MMP (MOTEGI Seminar “MOCHI” Project) 代表:嶋村 理恵(政経学部 法律政治学科 4年)

企画の概要

800万。この数は、2010年にモンゴルで発生した大寒波「ゾド(dzud)」の影響で、犠牲になった家畜の数です。モンゴル気象環境監視庁によれば、2018年には71万頭を超える家畜がすでに犠牲になったといいます。家畜を主食とする遊牧モンゴル人の命は、常に餓死と背中合わせの厳冬期を過ごしています。グローバル化の恩恵を背景に、アジアの途上国の多くが新興国となりました。しかし、現在、モンゴルはFAO(国際連合食料機関)が掲げるミレニアム開発目標(MDGs)のひとつ、「飢餓に苦しむ人口の割合を1990年の半分にする」という目標を達成できていません。
マイナス40度を超える大寒波、ゾド。迫りくる飢餓。財産である家畜を失った人々は、伝統的な遊牧生活を維持できず、ウランバートル近郊の丘でゲル生活を余儀なくされています。しかし、生活インフラのない定住は、生活排水による土壌汚染、感染症リスクの増加、石炭ストーブによる空気汚染など、さまざまな問題を引き起こしています。茂木ゼミナール「餅」プロジェクト2018(MOTEGI Seminar “MOCHI” Project 2018 in Mongolia)―#MMP2018は、ゾド被害によるゲル集落のモンゴル人を、日本食である「餅」の普及によって救済しようと立ち上がりました。実際に現地に行き、「餅つき」を行うと同時に、ゲルでも手軽に作れる餅の作り方も伝えたいと考えています。#MMP2018は、「餅」のもつ長期保存性、高い栄養に注目して、まずはその認知に努め、長期的にはゲル集落における食料備蓄の推進や生活環境の改善、原料米の生産を担う日本農業の再生と、地方活性化を目標にしています。

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期待される成果・結果

ゾドによる食料危機を日本の伝統食「餅」の普及によって緩和することが期待されますが、継続的な活動が不可欠であることはいうまでもありません。また、この活動が及ぼす様々な波及効果は、餅の非常食化にとどまりません。そこで、活動を3年間(3つのフェーズ)にわけ、活動します。第9回学生チャレンジ企画では、第1フェーズとなる2018年度について申請しています。関連する各主体について以下の点が成果(利点)として期待されます。
【モンゴルへの利点】ゾド対策としての「餅」の普及、ウランバートルへの遊牧民流入の抑制と環境改善(注1)
【拓殖大学への利点】協力機関として交渉中であるモンゴル科学技術大学との交流を通じた国際交流(注2)
【教育機関への利点】高校や大学で生産したコメ(もち米)が国際協力に役立つ道を考える契機(注3)
【国内農家への利点】「餅」を通じた日本米の認知と普及がもたらす、コメ輸出を通じた農業活性化の可能性(注4)
なお、第2フェーズ(2019年)には「プロジェクト拡大とそれに伴う検討」、第3フェーズ(2020年)では「農業を通じた地方自治体の活性化(コメの輸出可能性)」についてテーマを絞って活動する予定です。
(注1)Erdenedalai Baatar氏(東北大学大学院博士課程:指導教員の知人)に協力要請済み。
(注2)Baasandash Choijil教授(モンゴル科学技術大学前副学長:指導教員の知人)他に協力要請中。
(注3・4)指導教員が審議委員を務める群馬県および県下の農業高校等に渉外担当(菅原)が協力要請を依頼。


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実施期間

平成30年5月1日~平成30年10月31日

計画に際してはPDCAサイクルを各メンバーが意識して行う。



5月1日~パンフレット作成開始→各協賛機関に協力依頼を要請するため。
5月初旬広報戦略案・財務案・渉外企画案の作成→各メンバーがそれぞれ担当。
5月中旬企画書作成・Erdenedalai Baatar氏及びBaasandash Choijil教授に協力要請内諾済
5月22日第1回餅つきリハーサルの準備・大学生を対象にしたモンゴルに関するアンケートの実施
5月23日第1回餅つきリハーサル実施
6月北海道短期大学・東北大学大学院に協力依頼
6月中旬SNSによるプロジェクトの発信・拡散 開始。
6月中旬ポスターの作成(モンゴル語)掲示場所として、在モンゴル大使館、モンゴル科学技術大学を検討中。在モンゴル大使館、在日本モンゴル大使館に交渉予定。
7月上旬群馬県・群馬テレビ・JA群馬・上毛新聞・勢多農林高校・在モンゴル日本国大使館・在日本モンゴル大使館・モンゴル科学技術大学に協力依頼。餅の乾燥実験、データ化・帰国後分析して公表するため。
8月下旬テレルジのゲルキャンプ、アルフスト村の二カ所で餅つき実施。 参加人数5名。期間は8/18(土)~8/22(水)で検討中。臼・杵は直行便を利用し、別送せずに持参可能(臼の重量は10kg)。
※参加者荷物の総重量が基準値以内であれば、荷物の個数が多くても別途料金はかかりません(MIATモンゴル航空基準)
9月報告書の作成
10月紅陵祭で発表

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企画経費

総経費 150,000円

(1)交通費 30,000円
(2)旅費 45,000円
(3)備品費 45,000円
(4)備品費 20,000円
(5)印刷費 10,000円

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メンバー一覧

氏名 学科 学年
嶋村 理恵 法律政治学科 4年
阿蘇 拓也 経済学科 3年
権執印 直輝 経済学科 3年
菅原 幸希 経済学科 3年

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