最終報告書

拓殖大学・
茂木ゼミナール「餅」プロジェクト
2018モンゴル(#MMP2018)

  • 団体名 #MMP(MOTEGI Seminar “MOCHI” Project)
  • 代表者 政経学部 法律政治学科 4年 嶋村 理恵
  • 参加メンバー人数 4名

実施スケジュール

平成30年6月15日~10月21日

6月15日#MMP2018公式Facebookアカウントを開設
6月18日広報室へロゴマーク使用申請書提出
6月19日活動で使用するメンバー名刺の作成
6月20日拓殖大学北海道短期大学の篠塚徹学長面会、企画趣旨説明
6月30日拓殖大学後援会、山崎松惠会長へ協力依頼文送付
7月2日篠塚学長より餅米「はくちょうもち」20㎏、黒米「芽生さくらむらさき」のご提供をいただいた
7月4日餅つき実験実施
7月9日横綱白鵬関へ企画趣旨説明分を送付
【乾燥餅実験】
7月11日餅つき実験
7月15日現地で使用する、モンゴル語でのポスター作成
7月18日衆議院議員の上野宏史先生と拓殖大学後援会、山﨑松惠会長と面会
【乾燥させた餅の調理実験】
7月19日「カビの発生条件」を資料としてまとめ、メンバーに共有 在日本モンゴル国大使館を表敬訪問 ダンバダルジャー・バッチジャルガル大使閣下と面会
7月30日現地持参用餅の作成
8月1日餅つき実験
8月2日群馬県農政部、JAはぐくみ、上毛新聞社を訪問→企画趣旨説明、協力要請
8月6日餅つき実験
馬頭琴奏者ボルドエルデネ氏と拓殖大学の企画アドバイザーである出村氏と面会、企画趣旨説明
8月10日現地コーディネーターとして参加していただいたダライ氏と、現地での日程確認、その他ミーティング
8月18日〜22日モンゴル・ウランバートルにて企画実施
8月19日アルフスト村にて遊牧民への餅つき実演
8月20日新モンゴル高校の学生への餅つき実演
8月21日新モンゴル高校への訪問・在モンゴル国日本大使館への表敬訪問・現地メディアからのテレビ取材
9月1日拓殖大学学友会群馬県支部総会にて企画の成果報告をプレゼン
9月13日JAはぐくみにて企画の成果報告のプレゼン実施
9月19日紅陵祭準備(ゲル作成)
9月24日来年度の活動方針案のひとつであるサークル化に向けて、説明会参加
9月26日
10月3・10・17日
紅陵祭準備(ゲル作成)
10月19日〜21日紅陵祭
10月20日制作したゲル・現地で使用した臼杵・活動報告書及びパンフレットの展示 これまでの活動をまとめた動画の上映 現地の写真で作成したパズルの展示

実施内容・成果

試行錯誤を行いました。
 モンゴル人は「餅」をはじめて食べる方がほとんどのため、食べやすいように試行錯誤しました。幾度となく餅つき実験を行い、うるち米を混ぜた伸びの少ない、喉に詰まりにくい「餅」を提供することにしました。そして「芽生さくらむらさき」を餅に混ぜることにより、栄養価向上を図りました。モンゴルではつきたての「餅」だけでなく、プロジェクトの趣旨である保存食としての餅を持参するため、乾燥餅を作成する実験も行いました。乾燥餅実験では、実際に餅を吊し水分量と温度を測り観察を行いました。その結果、カビが生える水分量や温度・湿度がわかり、モンゴルの環境では餅にカビが生えないことがわかりました。
 プロジェクト目標のひとつでもある日本の農業促進のため、地域連携にも力を入れました。群馬県農政部、JAはぐくみ群馬、そして上毛新聞にプロジェクトの概要をプレゼンし、意見交換会を行いました。
出発前にいただいた質問について
 学生チャレンジ企画でのプレゼンテーション時にいただいた質問については、即時に検討を開始し、回答をまとめ全てプロジェクトのパンフレットに記載をし、学友会の支部総会や紅陵祭等で展示・配布し説明しました。

遊牧民との餅つき実演の様子
乾燥餅実験での水分量を計る様子

協力いただいた方々
 現地での実演に向け、拓殖大学北海道短期大学の篠塚徹学長から、もち米「はくちょうもち」、北海道短期大学で収穫した「芽生さくらむらさき」をご提供いただきました。
 また、拓殖大学後援会会長の山﨑松惠氏のご紹介で、国会議員の上野宏史先生にお会いしました。上野宏史先生からは在日本モンゴル国日本大使館、ダンバダルジャー・バッチジャルガル大使閣下をご紹介いただき、表敬訪問を行いました。

現地メディアから取材を受けている様子
在モンゴル国日本大使館表敬訪問の様子

モンゴル国での活動
 現地に到着し、首都ウランバートルから100㎞にあるアルフスト村の遊牧民の方々に餅つき実演し、試食、アンケート調査を行いました。つきたての餅はもちろん、乾燥させた長期保存用餅を油で揚げた餅の試食も行いました。用意したのは、塩・醤油・きな粉の3種類で、揚げ餅では醤油、つきたてのものはきな粉が人気でした。
 翌日は、日本語が話せる学生が多く在籍する現地の高校生の前で餅つき実演を行い、試食、アンケート調査を行いました。高校生からは、「餅に羊の肉を挟んで食べてみたい。」といった意見なども聞くことが出来ました。
 在モンゴル国日本大使館を表敬訪問した際には、プロジェクトの趣旨を説明し、今後の活動への意見をいただきました。
 モンゴル人は好奇心旺盛なため、馴染みのない食べ物も広まることがわかりました。その後、現地のテレビ取材を受け、メディアを通してモンゴル国に「餅」を宣伝してきました。
調査報告
 帰国後は現地での調査報告を学友会群馬支部総会、JAはぐくみ群馬にて行いました。実際に現地での反応やアンケート集計結果を報告し、今後の地域連携の可能性について意見をいただきました。

群馬県JAはぐくみとの意見交換会の様子
在日本モンゴル国大使館表敬訪問の様子

反省点など

苦労した点
 モンゴルの出発の日までの限られた時間の中、様々な方へプロジェクトの協力をお願いするため、アポイントメントやスケジュール調整などに苦労しました。
 少ないメンバーの中、協力してタイトなスケジュールをこなすのは、大変でしたが、様々な方にお会いし、プレゼンが行えたのはとてもいい経験になりました。
実験での苦労
 厳しい冬を越すための長期保存食の提供がこのプロジェクトが掲げる最大の趣旨であり、ついた餅を保存させる為の実験には苦労しました。
 餅の乾燥実験では、ヒモで吊した餅の水分量や温度・湿度を毎日調べ、どのタイミングで乾燥するかの実験を行いました。その結果、なかなか水分が飛ばず、カビが生えてしまうという失敗で実験は終了しました。この経験からカビの発生条件を調べた結果、モンゴルの環境ではカビがほとんど生えない、という結果がわかりました。
現地での反省
 現地の移動、通訳はコーディネーターのダライ氏に協力いただきました。そのため、想定していたよりも学生主体の活動が少なかった、という反省点があります。また、タイトなスケジュールだったことも反省点のひとつです。
 今後は、モンゴル出発までのスケジュールや現地でのスケジュールを計画的にたてて、余裕を持って進めていければなと考えています。また、現地では学生主体の行動を増やして活動していきたいと考えています。
 今後は、餅の商品化の検討や地域経済の活性化、JICAとの連携を今後の活動方針として、茂木ゼミナールの後輩に託したいと思います。

会計報告

  • 支出総額 239,064円
  • 活動資金 150,000円
内 訳
項 目小 計
交通費電車代3,888円
消耗品費イベント用 実演用品38,811円
印刷製本費プリント代及び製本ファイル12,368円
備品費餅つきセット・背負子86,280円
会合費手土産・交流時の配布用菓子2,653円
雑費ラッピング代・手荷物料金6,000円
合 計150,000円
その他活動資金以外にかかった経費【自己負担分】
交通費電車代15,552円
消耗品費イベント用品・実演用品18,802円
印刷製本費プリント代及び製本ファイル7,750円
会合費手土産960円
雑費46,000円
合 計89,064円

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