学生チャレンジ企画は創立110周年を記念して、2010年にスタートしました。
この取り組みは社会貢献、国際交流、大学の活性化などにつながる活動を積極的に行っている学生をサポートするものです。第8回となる2017年度は、23件の応募があり、書類選考及びプレゼンテーション選考の結果、5件の企画が優秀企画に選ばれました。
この実施報告書は、採択された企画を実行した学生たちの約1年間にわたる活動の集大成です。ぜひ、拓大生のチャレンジ精神に触れてみてください。
学生チャレンジ企画は、社会貢献、国際交流、大学の活性化などの分野で活動する学生を支援するため、拓殖大学創立110周年記念事業の一環として2010年にスタートし、以後毎年多くの取り組みが行われてきました。
2017年度は前年度と同様に過去最高の23件の応募があり、第1次選考の書類審査と第2次選考のプレゼンテーションを経て、最終的に5件のプロジェクトが採択されました。勝ち残った5団体は必要経費によって10万~25万円と奨励金に差がつきましたが、内容的にはいずれも大きな成果が期待されるものばかりでした。
本報告書は、今年度採択された5企画のPDCAサイクル、具体的には実施スケジュール、実施内容と成果、収支報告、反省点を示したものです。
まず注目されるのが成果ですが、採択プロジェクトの成果については昨年度から可視化を図り2017年12月2日に成果報告発表会を開催いたしました。5団体のプレゼンテーションはいずれもレベルが高く甲乙つけがたいものでしたが、日本とウガンダの小学生の橋渡し役を行ったチャレンジ精神とマネジメント力が評価され、「ミュージックビデオで伝えるアフリカ」プロジェクトがグランプリを獲得しました。また、準グランプリには「みみ」の新レシピを考案し富士川町の地方創生に貢献された「郷土料理を活用した地域ブランド創生プロジェクト」が受賞されました。2つの企画はもちろんのこと、精力的に活動された5団体の皆さん、本当にご苦労様でした。この体験が必ずや皆さんの将来にとって貴重な財産になっていくものと確信いたします。
いま一つ反省点も注目されます。企画の認知度、要員不足、メンバーの参加意識、下調べ、相手との調整不足、撮影技術の未熟さ、想定外の事態への対応などの反省点が挙げられています。
「失敗しない者は、つねに何事もなしえない」と語ったのはアメリカの国際法学者フェルプスです。失敗を恐れずアクションを起こすことが重要で、たとえ結果がパーフェクトでなくとも実体験から学ぶことも多いと考えます。例えば、情報の共有やグループの結束力、予期せぬ問題に対して対処方法を考え抜く力、綿密な下準備や打ち合わせ、PRの重要性等を理解し、今後の大学における知の練磨や、やがて始まる就職活動に生かしていただければ学チャレの目的は十分果たすことができたと考えます。本企画の経験を今後に生かすことも重要です。
お陰さまで、今年度も学生チャレンジ企画を盛会裏に終了することができました。これも偏に学生を指導して頂いた指導教授の先生方、また企画を積極的に受け入れて頂いた行政機関、企業、各種団体のお陰と深く感謝しております。この場を借りまして厚くお礼申し上げます。
結びに、本報告書をご覧いただき、学生チャレンジ企画がもつ意義を理解し、次年度へのチャレンジにつなげて頂ければうれしく思います。
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